フローリングとマットレス
生活環境に応じた適切な使い方&寝具とは
フローリングとマットレスとの相性とは!?
現在、日本の住宅環境(戸建て、マンション)において、寝室の多くのが「フローリング床」となっています。
欧米の住宅と同じような床仕様となってきてたわけです。
ただ、欧米の国々と異なるのは「生活様式」。欧米諸国のほとんどが住宅内を靴を履いたまま利用する”土足文化”。
対して、日本では、靴を脱いでから室内へと入る”裸足文化”となっています。
この生活様式の違いは「寝室・寝具」にも影響することに。
日本において、”ベッド利用”が普及した現代でも、ベッドを利用せず、敷布団やマットレスを床置きで利用している方も
多く存在しています。
近年では、一人暮らしの方などを主に、「余分な家具を置かない」といったシンプルな生活環境を好む人(ミニマリストなど)
も増加。
床置きの敷布団&マットレスを好む方が再び、増加傾向となっています。
そこで、課題となるのが
*フローリング(床)とマットレス(寝具)との相性の問題
です。
現代住宅の「フローリング」の特性
日本の住宅にて、近年使用されている”フローリング”の大半が「シートフローリング」と呼ばれるものです。
本来、フローリングというと、厚みのある「無垢材」だったのですが、近年主流の「シートフローリング」は
薄く、しかも木材ですらない合成建材。
ですから、”木(木材)”の特性は、ほとんど有していないのです。
ということ。
”シートフローリング”は、基材の表面に木目を印刷した紙(オレフィンシートなど)を貼り付けることによって
作られています。
ゆえに、シートフローリングには下記3つの特性が存在しています。
*弾力性に欠ける(硬さ感)
*温かみを感じない(表面が冷たくなりやすい)
*吸湿性がない
フローリングとの相性を考慮したマットレスに求められる機能性とは!?
フローリング(シートフローリング)の上にマットレスを直置きする場合、前項にてお話した
「シートフローリングの特性」への対応が求められます。
フローリング(シートフローリング)と相性の良いマットレスとなるのは、”シートフローリングの特性への対応(機能性)”
を有したマットレスを意味することに。
具体的には、下記「3つの対応力(機能性)」が必要となります。
1)フローリングの「硬さ」への対応
2)フローリングの「冷たさ」への対応
3)フローリングの「低吸湿性」への対応
1)フローリングの「硬さ」への対応
”フローリングの硬さ”は、「体への負担」へと繋がります。
ゆえに、フローリングの硬さが体へ伝わらないような対応(機能性)がマットレスに求められることとなります。
具体的な機能としては、下記2つの機能性が大切な要素となります。
*身体が沈み込みすぎないような「高い支持力」があること
*十分な厚み(最低限7cm以上)があること
2)フローリングの「冷たさ」への対応
フローリング(シートフローリング)を冬季節にて、特に表面が冷たく感じられるようになります。
そんな”冷たさ”がマットレスを通じて、身体に伝わらないようにするために求められるのが
「マットレス素材の断熱性」です。
”断熱性能”は素材の種類だけでなく、素材密度によっても、変化する要素。
現在、マットレスに使われている素材の中で、最も高い断熱性を備えているのが
「発泡ウレタンフォーム素材」です。
ただ、同じ発泡ウレタンフォームと言っても、「素材密度」「品質」が大きく異なる種類が存在。
見た目を同じようでも、「大きな価格差」があります。
当然、安価な発泡ウレタン(低密度、低品質)では、フローリングの”冷たさ”に対応できないもの。
高密度&高品質の発泡ウレタンが使用されていることが重要な機能的ポイントとなります。
*密度「30D以上(30kg/立米)」の発泡ウレタンフォームであることが必要
3)フローリングの「低吸湿性」への対応
フローリング(シートフローリング)の吸湿性がない(吸湿性が低い)ことは、マットレス底面の
湿度が滞留してしまうことを意味しています。
”高湿度”の状況にて、フローリング(冷たい)とマットレス(暖かい)との温度差があると
結露が生じることに。
その結露水をベースとして、「カビの発生」に繋がることがあります。
そこで、マットレスに求められる機能性が「マットレス素材の通気性」です。
一般的な発泡ウレタンフォームは、通気性が低く、結露を生じやすい寝具環境となります。
高い通気性を確保した、「オープンセル発泡ウレタンフォーム」が使用されていることがポイントと
なります。
*高い通気性のある「オープンセル発泡ウレタンフォーム」で作られていること
フローリングと相性の良い人気マットレス【5選】
ここでは、フローリング(シートフローリング)と相性の良い(対応力のある)機能性マットレス
をご紹介したいと思います。
先に示した「3つの機能性」をすべて満たしているマットレスであることを条件とした上で
・寝心地の好み
・寝姿勢タイプ
ごとに、最適な一品(機能性マットレス)を厳選しています。
マニフレックス・モデルトリノ
■耐久性(マットレス寿命)
■価格(コストパフォーマンス)
■通気性
■断熱性
●おすすめポイント!
*「ベッドのような寝心地」が好みの方に適した機能性マットレス
イタリア寝具メーカーとして世界的な知名度を有しているのが「マニフレックス」です。
数年前までは、海外メーカーということもあって、正直「日本の生活環境」「日本人」には不向きなマットレスが
多く存在していました。
しかし、近年「日本向けの商品開発」に力を注ぎ始めたようで、日本の生活環境(夏の高温多湿、冬の低温乾燥)を研究。
環境変化に伴って、性質変化(硬さなど)が生じにくく、高い通気性を有したオープンセル構造高反発ウレタン「エリオセル」
の開発。
日本人向けの”床置き対応の機能性マットレス”として創作されたアイテムがこちらの「マニフレックス・モデルトリノ」です。
です。
配送時には、ロールパッケージのコンパクトな形状にて配達されてきますので、商品受け取り・搬入の心配がいらないのも
人気のポイントに。
●機能性:高反発機能・体圧分散機能
●素材:エリオセル(オープンセル高反発ウレタン)
●サイズ:シングル・セミダブル・ダブル・クイーン
●厚み:16cm
●寸法:横幅100cm、縦幅195cm、厚み16cm (シングル)
●重量:14kg
●保証期間:12年保証
●通常価格:¥73,440円(税込)※シングル
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モットン・マットレス
■耐久性(マットレス寿命)
■価格(コストパフォーマンス)
■通気性
■断熱性
●おすすめポイント!
*主に「仰向き寝」の方
*リバーシブルで同じように使えて、長く愛用できるマットレスを望む方
日本の寝具メーカー(モットン・ジャパン)が日本人のためにと長年の研究の末、開発したのが、こちらの
「モットン・マットレス」です。
特に”モットン重量:7.5kg”にて、日常のお手入れ(移動、陰干など)が楽にできることは
モットンの大きな魅力となります。
モットンは、「シンプルな素材形状」+「単層構造」のマットレス。
実質的な耐久性はかなり高く、”10年程度”は大きな変化が無く、使い続けられるマットレスとなりそうです。
そういう意味で、”コスパの良さ”も人気ポイントに。
●機能性:高反発機能・体圧分散機能
●素材:オープンセル構造高反発ウレタンフォーム(単層)
●サイズ:シングル・セミダブル・ダブル
●厚み:10cm
●寸法:横幅97cm、縦幅195cm、厚み10cm (シングル)
●重量:7.5kg
●保証期間:90日間返金保証
●通常価格:¥39,800円(税込、最安値価格)※シングル
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エアツリーマットレス
■耐久性(マットレス寿命)
■価格(コストパフォーマンス)
■通気性
■断熱性
●おすすめポイント!
*主に「横向き寝」の方に適した機能性マットレス
エアツリーマットレスは、オープンセル構造高反発ウレタンフォームを特殊なカッティング技術にて、
”高通気性”を実現した二層構造の機能性マットレスです。
特殊なカッティング構造は「通気性」だけでなく、「部位別の硬さを変化する」ことを実現。
頭部・肩部・背中・腰・臀部・脚部それぞれに適した”硬さ(クッション性)”を生み出しているのが特徴です。
その結果として、通常「横向き寝姿勢」にて、肩や腕が圧迫され肩こり・首コリなどが生じやすいのですが、
エアツリーマットレスでは、肩や腕への負担が少なくなります。
「横向き寝姿勢」の方に、最適な機能性を有した貴重なマットレスとなっています。
複雑な構造を有していることから、「耐久性にやや劣る」という特徴がありますが、その分、
他の機能性マットレスとの比較にて、破格の価格(約2万円)
が大きな魅力に。
●機能性:高反発機能・体圧分散機能
●素材:オープンセル構造高反発ウレタンフォーム
●サイズ:シングル
●厚み:8cm
●寸法:横幅97cm、縦幅195cm、厚み8cm (シングル)
●重量:4.4kg
●保証期間:1年品質保証
●最安値価格:¥19,800円/月(税込)※シングル
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雲のやすらぎプレミアム
■耐久性(マットレス寿命)
■価格(コストパフォーマンス)
■通気性
■断熱性
●おすすめポイント!
弾むようなクッション性が好みの方に適した機能性マットレス
雲のやすらぎプレミアムは直置きマットレス(敷布団)として、発売以来高い人気を継続している機能性マットレス(敷布団)です。
です。
体重によって、”硬さ感”の印象が異なるようですが、いずれにしても”弾むようなクッション性”が感じられるのが特徴。
十分な厚み(17cm)もあることから、フローリングの影響を感じることは、ほとんどありません。
裏表を反転させることで、表面素材が異なる「夏用」「冬用」の使い分けができることも人気のポイントとなっています。
●機能性:高反発機能・体圧分散機能
●素材:高反発スプリングマット(オープンセル構造高反発ウレタンフォーム)、凹凸アルファマット(繊維系素材)
●サイズ:シングル・セミダブル・ダブル
●厚み:17cm
●寸法:横幅100cm、縦幅200cm、厚み17cm (シングル)
●重量:6.7kg
●保証期間:100日間返金保証
●通常価格:¥39,800円(税込、最安値価格)※シングル
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ムアツ布団2フォーム
■耐久性(マットレス寿命)
■価格(コストパフォーマンス)
■通気性
■断熱性
●おすすめポイント!
「敷布団感覚」を好む方に適した機能性寝具
”点で支える”をキーフレーズに機能性敷布団(マットレス)の元祖として人気を博したのが
昭和西川の「ムアツ布団」です。
現在、ムアツ布団の最新版として、フローリング床への直置き可能なマットレス(敷布団)と
なっているのがこちらの「ムアツ布団2フォーム」です。
敷布団感覚で、日々寝具を押し入れなどに収納・整理したい人に適したマットレスとなります。
少々複雑な二層構造となっていることから、他アイテムと比較したときに、「耐久性にやや劣る」ことに。
●機能性:高反発機能・体圧分散機能
●素材:オープンセル構造高反発ウレタンフォーム(単層)
●サイズ:シングル・セミダブル・ダブル
●厚み:8cm
●寸法:横幅91cm、縦幅200cm、厚み8cm (シングル)
●重量:5.2kg
●保証期間:設定無し
●通常価格:¥41,040円(税込、最安値価格)※シングル
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フローリングにマットレスを直置きすると「カビ」が発生やすいというのは本当なのか?
フローリングにマットレスを敷くことに関して
「フローリングにマットレスを直置きしてはダメ」
といった情報を見かけることがありますが・・結論を先にお話しすると、それは完全な表現不足。
「フローリング床置き可能なマットレス」を適切な”室内環境”&”お手入れ”のもとに使用すれば、
カビ発生の心配はない
と言えます。
先ほど「表現不足」と書きましたが、具体的には「ベッド用のマットレスをフローリングにおいて使用するのはダメ」
ということ。
下記3つの条件を問題なくフローリング上にて、マットレスを使用することができます。
●フローリング床置き用に開発された機能性マットレスを使用
●マットレスの適切な「湿気対策」の実施
●マットレスの適切な「お手入れ(陰干し)」の実施
【カビ対策】マットレス専用アイテム
寝具のカビ対策として最も重要な要素となるのが、「寝室の湿度を適度に保つこと」です。
近年、夏時期だけでなく、冬時期にて「加湿器の利用」が増加。一般住宅にて過剰な加湿器の利用が
生じています。
その結果、寝室の湿度が「65%以上」となっていることも少なくありません。
日本において、適切な湿度目安となるのが
基本的に、「湿度60%以上」となると、ダニやカビの増殖が促進されます。
ゆえに、寝室の湿度が「65%以上」という環境下では、フローリングへの床置きに関わらず、寝具(マットレス、敷布団、掛布団など)
にカビが発生する可能性が高くなってしまうのです。
ですから、まず最も大切な「カビ対策」となるのが、「室内の湿度を適度に保つこと(除湿をすること)」
です。
その上で、フローリングにマットレスを床置きする時にマットレスの余分な水分(湿気)を除去する
方法として下記「3つの対策」があります。
●1)「すのこ」の活用
●2)「アルミシート」の活用
●3)「除湿シート」の活用
1)「すのこ」の活用
一つ目の対策が「すのこの活用」です。マットレスの下に、”すのこ”を敷くことで、通気性を確保する
ことができます。
しかし、寝室なの空気の流れが滞っている状況下では、”すのこ”を使用しても、あまり効果的な通気が
確保されません。
室内環境が悪く(高湿度)、お手入れ不足だと、結局は「すのことマットレスの接地面にカビが発生する」こと
があります。
また、”すのこ”を使用してしまっては、”ベッドを使わない”ことの利点が薄れてしまうことに。
そういう意味で、あまり効果的な対策とは、ならいなものと思っています。
2)「アルミシート」の活用
「アルミシートの活用」は、マットレスの下に専用のアルミシートを敷くことで、フローリングからの”冷たさ”を
遮断するもの。
断熱性を高めて、結露を生じにくくさせ、その結果カビの発生を防ぐという対策です。
ただし、マットレス内部(底部)の湿気は、そのままなので、「マットレスの湿気対策」とはなりません。
3)「除湿シート」の活用
「3つの対策」の中で、最も効果的な「カビ対策」となるのが
です。
マットレスの下にマットレス専用の除湿シートを敷くことにより、マットレス内部(底部)の湿気を吸収してくれます。
その結果、「カビの発生を防ぐことができる」だけでなく、「マットレスの湿気による傷みを軽減してくれる」ことにも
繋がります。
2つの効果が期待できることに。
フローリング床にマットレスを直置きするのであれば、「除湿シートの活用」を重要視していただければと思います。
【湿気対策】マットレスのお手入れ
マットレスには、睡眠時の汗が浸透。徐々にマットレス底部へと水分(汗)が溜まるようになります。
そんなマットレスに蓄積された水分(湿気)を時折、空気中へと発散させてあげることが必要に。
その方法が「マットレスの陰干し」です。
まあ、何も難しいお手入れではなく、単に、時折マットレスを壁などに、数時間ほど立てかけておくだけのこと。
それによって、マットレス底部の湿気が空気中に発散されます。
季節によっても異なりますが、少なくとも
を心がけていただければ思います。
適切なお手入れ(陰干し)さえしていれば、マットレスにカビが生じることもなく、長く愛用していくことが可能と
なります。
まとめ
マットレスは、フローリング床への直置きに限らず、適切な使用方法(室内環境、お手入れ)をしていないと
ベッド利用時でも、カビが発生するものです。
住宅環境・健康のためにも
「室内の適切な湿度調節」
を日々心がけていただければと思います。